ー あなたができると思えばできる。できないと思えばできない。どちらにしてもあなたが思ったことは正しい。 ー
ヘンリー・フォードの名言の中のひとつです。
私たちは自分の今までの体験などから、自分なりの常識というものを持ち、その価値基準に基づいて行動しています。最近はネット環境の発展に伴い、相手が有名人であろうと、その発言や行動に対して何の関わりのない人も様々なメッセージを投稿でき、それをみんなが閲覧できる時代になっています。
どの意見も、それぞれの価値基準からみれば、すべて正しいのかもしれません。しかし違う価値観からみれば何故そんな考え方を持つのか到底理解できないというのは日常茶飯事ではないかと思います。(かくいう私もプライベートになると同様に感じることは多々あります。。。)
思想の自由、価値観の多様性という観点では、いろいろなものの見方があるのは大いに結構ですし、それがその人それぞれの個性であったり強みであったりするわけです。
しかし、これが企業活動などのひとつのコミュニティ活動の場合になるとそうもいかず、個性が生かせなかったり、個の強みを半減させてしまうケースがとても多いのです。
その原因の一つがこの価値観についてすり合わせや深堀する機会を放棄しているケースがあげられます。さすがに真逆の価値観を持った人たちの集まりでは共通認識をとりづらいと思いますが、何かの縁で一緒の活動を行っている仲間たちなら、イメージしている世界観は大なり小なり共通する部分があるはずです。
無理のない組織成長には、この根底にある価値観を常にすり合わせる機会を可能な限り持つこと、各々に自分のミッションの関わりを考えてもらう機会を与えることは必須になります。短期的な成果は出ずらく息の長い取り組みではありますが、価値観に関するDNAが醸成された組織こそ、個々の個性や強みを生かした組織ロイヤリティの高い活動が可能になるのです。