先日、TDL(東京ディズニーランド)において、従業員への過重労働やパワハラに対して訴訟が起こされたというニュースが流れました。
TDLと従業員側に主張に食い違いがあり、お互いに引かない状況になっているようですが、非常に残念なニュースです。
以前にTDLでの研修プログラムに参加したことがありますが、従業員をキャストとして大切に扱うTDL社の行動指針からすると、望ましい方向性ではありません。
どちらの主張が事実なのかは分かりませんが、ここまで大事になる前に誠意ある対応によって何とか出来なかったのかなという気がします。
企業組織内でマネジメントと従業員の間で、会社方針に対する衝突が起こるというのは、古今東西消えないテーマです。そのほとんどが感情のもつれに起因しているのではと思います。
お互いがそれぞれに主張を押し通そうとするだけは、最終的に勝者敗者の構造になり、敗者となった側にはしこりや遺恨が残ってしまいます。
コミュニケーションレベルで言えば、主張云々以前に感情対立を緩和しない限り、つまりお互いの信頼関係が構築できていない限り、組織としての最適な推進力は働きません。
信頼関係が醸成されていれば、組織としてのピンチの際に多少の無理があっても主体的に行動できるもの。仲間(=従業員)あってのビジネスという意識があれば、おのずと取るべき対応は決まるのではないでしょうか?