関東は梅雨に入り、週末は雨天が多くなっていますね。
ただ雨天だから出来ることも多々ありますので、有意義に時間を過ごしたいものです。
今日はマネージャーの定義を考えたいと思います。日本語に直訳すれば「管理者」。ちょっと冷たい感じがしますね(笑)。
役割としてはいろいろとありますが、良く言われるのは例えばプロジェクトなら、目標や方向性を決める、進捗管理を行う、メンバーの管理や評価を行う等です。
これらはいわゆる「タスク」マネージャーの側面になります。
当然、その視点で見ればプロジェクトの成功を第一義として、会社の利益に寄与すること、最終的には自身の評価が上がります。
このパターンでよく見るのが、プロジェクト成功に意識が行きすぎ、プラン重視で機械的にタスクを部下にこなさせるケースです。切れるマネージャーに多い印象ですが、メンバーも詰められるケースが増え、無難に進めることが目的になり、失敗を悪とする受け身の思考になりがちです。
しかし、私に思うに、これはマネージャーにとって重要なある資質が欠けているような気がするのです。
それはメンバーに対する「愛」があるかどうか。
少し抽象的ですね。そしてくさい(笑)
具体的に言えば部下の成長を会社の永続的な成長に結びつけてに考えられているか?
もちろんプロジェクトは成功させるコントロールは必要です。
ただ大事なのは、次回以降のプロジェクトで、部下やメンバーがこの経験を生かして、よりレベルの高いプロジェクトに参画できるかどうかと思います。
そのために部下、メンバーにある程度裁量を与えなければいけません。その中には失敗も体験させることも必要になります。(もちろん最低限のスキルを持った部下、メンバーであることは必須です。)ただ、この経験は将来のマネージャーにとって、リスク対応スキルとして必要な経験です。
誰だって失敗なしに成長はできませんし、体験したからこそ分かることがある。そしてその失敗を必要なものとして懲罰の対象としないことで、部下やメンバーに失敗にびくびくせず、意欲的に新たな行動ができる精神的な安心感を与えることができるのです。
そしてマネージャーにはその責任を取る度量や器、覚悟が必要ですし、そういった人材を育て評価する義務が経営層にはあります。