社員の仕事に取り組む姿勢について企業の経営者から良く聞かれるのが、「言われたことはそつなくこなすが、自分からは積極的に新しいアイデアや行動をしない」です。
本当に良く聞くコメントですし、私も過去に経営層として活動した時に感じた事のある感覚です。
しかし、これは本当に社員一人一人の資質なのでしょうか?
それが資質かどうかは簡単に確かめられます。
社員一人一人の家庭内でのイベントに対する言動を聞いてみることです。
そして、きちんとヒアリングすることができれば、家庭での社員が主体的に考え、行動していることに気づくことができると思います。
当たり前ですよね、自分が行動を起こさなければイベントが成り立たないのですから。
つまり、人間は自分事になれば、自ら考えることを当たり前に行うのです。
逆に人から命令されて動かなければならない環境では、その先に実現したい目的が自分にとってコントロール外の世界なので、自然と受け身の姿勢を取りがちになります。
社員の積極的な言動を求めるのであれば、目の前の会社の現実が自分自身に起因し、コントロール可能であるという、自分事の感覚を持ってもらわないといけません。
しかしそこから出てくる言動は、まさに社員一人一人の価値観が反映されるため、色々な種類が出てくると思います。目的を、社員の自発に置くのであれば、色々な意見を受け止める環境作りが必要となります。
社員の自立を支援できる環境を整えることは、社員が責任感を持って会社を引っ張る土壌作りにつながっていくのです。